第1章 インストールデプロイ

1.1バージョン説明

下表を参照の上でバージョンを取得する。 V5.2.02 を例とする。

パッケージ名 バージョンタイプ 説明
SaCaDataViz V5.2.02 デプロイ版20190211.zip デプロイ版 デプロイ版はアプリケーションのみで、自らjre、Webコンテナ、データベースをインストールする必要があり、運用場面は生産環境正式デプロイとなる。
SaCaDataViz V5.2.02 体験版20190211.zip 体験版 体験版はワンキー起動が可能で、jre、tomcat、dbが内蔵されており、運用場面は「体験、試用」となる。
SaCaDataViz V5.2.02 Reportインテグデプロイ版20190211.zip Reportインテグデプロイ版 デプロイ版を基に、Unieap Reportサービスをインテグしている。
SaCaDataViz V5.2.02 Reportインテグ体験版20190211.zip Reportインテグ体験版 体験版を基に、Unieap Reportサービスをインテグしている。
SaCaDataViz V5.2.02 表示版20190211.zip 表示版 DataViz再生機能のみ提供する。

【説明】 パッケージ名構成:SaCaDataViz + {バージョン番号} + {バージョンタイプ} + {バージョン作成日}.zip その中、{バージョン番号} V5.2.02 の場合、 5.2 は大バージョン番号で、 02 は小バージョン番号となる。

【注意】 取得されたバージョンにはLicenseが含まれておらず、弊社ビジネス担当に連絡の上で申し込むこと。

取得されたのが “ 体験版 ”の場合、下記ステップで起動すれば良く、それ以降の内容は不要となる。

1.バージョンをWindowsPCにコピーして解凍する。
2.run.batをダブルクリックして起動する。
3.ブラウザーを開き、アドレスバーに http://127.0.0.1:8082/dataviz/src/index.html を入力する。 4.アカウント、パスワードを入力してログオンする(内蔵Administratorアカウント:admin/aaa123 デモアカウント:demo/1)

1.2デプロイ版環境説明

サーバーハードウェア環境要求:

ハードウェア名称 ハードウェアスペック
メモリ 最小使用可能メモリ:4GB 推奨:8GB以上のメモリ
CPU 最低限:2コア2.0 GHz 推奨:4コア2.5GHz以上の正常を持つCPU
ハードディスク 最小使用可能容量:10GB 推奨:100GB以上の使用可能容量
LANカード ギガビットLANカード以上

サーバー側ソフトウェア環境要求:

ソフトウェア名称 ソフトウェア説明 備考
OS Windows / Linux Windows Server版またはLinux企業版を推奨
JAVA JDK1.8 以上 Prestoデータソースとの接続にはJDK1.8以上が必要
WEBコンテナ Apache Tomcat 8.0 以上
対応データベース MySQL5.7/Oracle10g/SQL Server2008 以上 他のデータベースに拡張適応可能、例えばDB2、達夢、Gbase

クライアント側ソフトウェア環境要求:

ソフトウェア名称 ソフトウェア説明 備考
ブラウザー Chrome,FireFox,IE11以上 Chromeを推奨

1.3デプロイ開始

デプロイインストールは、下記5つの部分がある。

  1. dataviz-web:フロントエンドweb画面の表示部分.
  2. dataviz-service:バックエンドのI/Fサービス提供部分.
  3. dataviz-file:システムに必要なリソースファイル.
  4. データベーススクリプト:データベース初期化及びアップデート用のスクリプトファイル.
  5. 例示プロジェクト.zip : 例示プロジェクト、展示用DEMO、ストーリーのテンプレート機能もこの機能に依存.

    仮定ローカルIP:10.4.45.236

1.3.1サポートライブラリの初期化

バージョンより提供されるデータベーススクリプトでSaCa DataVizサポートライブラリを初期化する。

バージョンアップの場合は、データベースバージョンアップスクリプトを使用すること。さもなければデータ損失に繋がるため、バージョンアップ前にデータベースのバックアップを推奨。</font>

1.3.2フォルダのコピー

dataviz-webとdataviz-serviceという2つのフォルダをapache-tomcatのwebappsフォルダ下にコピーする。 dataviz-fileに格納されているのはDataViz内蔵及び実行中に生成されたファイルリソースである。適切なファイルシステムパスにコピーする必要がある。例:/opt。

1.3.3設定ファイルの変更

下記設定ファイルを変更する。
a) dataviz-web/common/config.js
1行目の設定を以下のように変更する。

  window.charts_server = “http://10.4.45.236:8080/dataviz-service”

上記は仮定ポートが8080で、実際に合わせて変更すること。
【説明】dataviz-webとdataviz-serviceが同一Webコンテナ下にデプロイする場合、以下のように相対パスに設定するように推奨する。

  window.charts_server = “/dataviz-service”

b) dataviz-service/WEB-INF/conf/datasource.properties
下記設定項目を、上記ステップのデータベース実際のアクセスアドレス及びユーザ名とパスワードにそれぞれ変更し、使用される的データベースタイプに応じてdatasource.propertiesファイルの内容を置き換える。

仮定データベースアドレスIP:10.4.45.236 データベース名称:dataviz,ユーザ名:root,パスワード:root MySQLデータベースの場合

datasource.driverClass=com.mysql.jdbc.Driver
datasource.jdbcUrl=jdbc:mysql://10.4.45.236:3306/dataviz?characterEncoding=utf8
datasource.user=root
datasource.password=root
datasource.initialSize=2
datasource.maxActive=150
datasource.maxIdle=5
datasource.maxWait=5000
datasource.validationQuery=select 1
hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.MySQL5Dialect
hibernate.showSql=false
quartz.delegate=org.quartz.impl.jdbcjobstore.StdJDBCDelegate

Oracleデータベースの場合

datasource.driverClass=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
datasource.jdbcUrl=jdbc:oracle:thin:@10.4.45.236:1521:orcl
datasource.user=dataviz
datasource.password=root
datasource.initialSize=2
datasource.maxActive=150
datasource.maxIdle=5
datasource.maxWait=5000
datasource.validationQuery=select 1 from dual
hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.OracleDialect
hibernate.showSql=false
quartz.delegate=org.quartz.impl.jdbcjobstore.StdJDBCDelegate

デフォルトとしてmysql及びoracleの初期化スクリプトと設定ファイルを提供する。他のタイプのデータベースをサポートライブラリとする場合は、SaCa DataVizチームに連絡すること。
c) dataviz-service/WEB-INF/conf/internalConfig.properties

下記設定を実際のリソースフォルダdataviz-fileの絶対パスに変更する。

  internal.customLocalFileStoreRoot=D:/dataviz-file

パス内のセパレータは“/”または“\\”を使用すること。単一“\”の使用は禁止とする。

その後、同一ファイル下の

  internal.fileServerURL=http://127.0.0.1:8080/dataviz-service/service

  internal.fileServerURL=http://10.4.45.236:8080/dataviz-service/service (または相対パス/dataviz-service/service)

に変更する。 その後、当ファイル下のタスクスケジューラ関連の

  internal.filePdfExportURL=http://127.0.0.1:8080/dataviz-web/src/export.html

  internal.filePdfExportURL=http://10.4.45.236:8080/dataviz-web/src/export.html

に変更してから、当ファイル下の

  internal.pdfCookiesSet=[{"name":"JSESSIONID","domain":"localhost","path":"/dataviz-service"}]

  internal.pdfCookiesSet=[{"name":"JSESSIONID","domain":"10.4.45.236","path":"/dataviz-service"}] (或相対パス/dataviz-web/src/export.html)

 に変更する。 d) dataviz-service/WEB-INF/conf/dataviz-schedular.properties
上記ファイル下の

  org.quartz.jobStore.driverDelegateClass = org.quartz.impl.jdbcjobstore.StdJDBCDelegate

を該当サポートライブラリの方言設定に変更する。 代表的な方言:

データベースタイプ org.quartz.jobStore.driverDelegateClass
mysql org.quartz.impl.jdbcjobstore.StdJDBCDelegate
oracle org.quartz.impl.jdbcjobstore.oracle.OracleDelegate
sqlserver org.quartz.impl.jdbcjobstore.MSSQLDelegate
postgre org.quartz.impl.jdbcjobstore.PostgreSQLDelegate
db2 org.quartz.impl.jdbcjobstore.DB2v8Delegate

e) dataviz-service/WEB-INF/web.xml ファイル内のファイアウォールとクロスドメインブロックの正規表現式を変更する。変更しない場合、デフォルトで要求を一切ブロックしない。

<init-param>
    <param-name>otherReferrer</param-name>
    <param-value>.*</param-value>
</init-param>

<init-param>
    <param-name>otherReferrer</param-name>
    <param-value>^http://10\.4\.45\.236:\d+/.*$</param-value>
</init-param>

に変更した後、

<init-param>
    <param-name>otherOrigin</param-name>
    <param-value>.*</param-value> 
</init-param>

<init-param>
    <param-name>otherOrigin</param-name>
    <param-value>^http://10\.4\.45\.236$</param-value> 
</init-param>

に変更する

1.3.3 Licenseのインポート

1.3.3.1 License説明

licenseは試用、開発及びデプロイという3つバージョンがある。

タイプ 説明
試用版 使用期間1ヶ月
開発版 使用期間3ヶ月
デプロイ版 期間制限はなく、サーバーデバイスのバインドが必要

左側メニューで、システム設定の許可情報画面をクリックすると、license詳細情報を確認可能。

example

1.3.3.2 License取得方法

弊社ビジネス担当者に連絡、 またはhttp://www.idataviz.com/download/ にアクセスして申請可能。

1.3.3.3 License使用方法

下記2つの方式がある。
a) オンラインアップロード( 推奨
Administrator より許可情報画面でLicenseファイルのアップロード更新が可能。下図のように、下方の“参照”ボタンをクリックし、新たに申請されたLicenseファイルを選択して更新をクリックすること。

example

この方式のメリットとして、バックグラウンドサービスの再起動が不要で、アップロード成功後に画面で新しい許可情報が表示される。 b) 直接上書きする
申請できたlicenseファイルで元のdataviz-service/WEB-INF/conf/saca/license/ ディレクトリ下のsaca.licenseファイルを上書きすること。上書き後はバックグラウンドサービスの再起動が必要となる。

1.3.4サービス起動及びアクセス

Tomcatコンテナを起動し、ブラウザーにて
http://10.4.45.236:8080/dataviz-web/src/index.htmlを入力すると、システムにアクセス可能。 deployment/login

内蔵アカウント:

アカウント パスワード キャラクター 備考
admin aaa123 システムAdministrator ログオン後は早急にパスワードを変更すること

1.3.5 例示プロジェクトのインポート

deployment/example

“例示デモ”画面に入る。デフォルトでこの画面は空になっている。右上のプロジェクトインポートキーをクリックし、例示プロジェクト.zipファイルを選択すると、インポートできる。

1.4その他の設定

1.4.1Linuxシステムにデプロイした際のストーリーエクスポート機能の設定

LinuxOSにデプロイした際、ストーリーエクスポート機能を利用可能にするために、下記のデプロイ作業も必要となる。

1.4.1.1 Linuxにおける実行ファイル権限の設定

dataviz-service/WEB-INF/conf/export/linux32(linux64)ディレクトリ下のpictoolファイル実効権限を変更する。 下記コマンドラインで変更可能。

chmod 777 pictool

ファイルの属性を直接変更することも可能。

deployment/3

1.4.1.2 Linuxでパッケージfreetypeとfontconfigのインストール状態を確認

まずは下記コマンドでシステム内にfreetypeがインストールされたか否か確認する。

rpm –qa|grepfreetype

戻り値がfreetypeインストール済みであれば、インストールは不要で、さもなければ、コマンドを実行してインストールを行う。 例:

rpm –ivhfreetype-2.3.11-6.el6_1.7.x86_64.rpm

その後、下記コマンドでシステム内にfontconfigがインストールされたか否か確認する。

rpm –qa|grepfontconfig

戻り値がfontconfigインストール済みであれば、インストールは不要で、さもなければ、コマンドを実行してインストールを行う。 例:

rpm –ivhfontconfig-2.8.0-3.el6.x86_64.rpm

【注意】上記2つのパッケージは他のパッケージに依存しているため、yumソースを配置し(中国の場合は163・アリババクラウドのソースを利用可能で、システムインストールディスクをローカルソースとすることも可能)、yum installでのインストールを推奨する。

1.4.1.3 LinuxでGLIBCXX_3.4.9とGLIBC_2.7のインストール状態を確認

可能な限り新しいバージョンのLinuxシステムを使用する(CentOS6以上、これよりバージョンが低いOSの場合はGLIBCバージョンを確認する必要がある)。

1.4.1.4 Linuxにおけるフォントのインストール(Linuxに中国語フォントが既にインストールされた場合、このステップは省略可能)

このステップは下記2つの部分がある。

  1. 漢字があるチャートで漢字が表示されない問題の解決
    windows 下のC:\WINDOWS\Fontsディレクトリを開き、必要なフォントファイルを選択し、linux下の/usr/share/fonts/ディレクトリにコピーすること。
  2. pdfエクスポート時の漢字が表示されない問題の解決
    {jre}\lib\fontディレクトリにてfallbackフォルダを新規作成する。 windowsで必要なフォントファイルを探し(OSによって名称が異なる可能性がある。中国語は通常宋体&新宋体等)、
    フォントファイルを新規作成されたフォルダにコピーまたはリンクする。

    【注意】{jre}というのは、サーバー稼動環境で使用されるjreを運用することであり、複数jreをインストールした場合、稼動環境に該当するものを見付ける必要がある。

1.4.2 内部・外部ネットワークが同時にアクセス可能な設定方法

内部・外部ネットワークの同時アクセスに対応するには、サービスは内部・外部ネットワークのアドレスに同時に対応する必要がある。前提として、Datavizのフォアグラウンド及びバックグラウンドを同一Tomcatコンテナにデプロイすること。その際、一部の設定は相対パスを利用可能

a) dataviz-web/common/config.js

window.charts_server =“/dataviz-service”

b) dataviz-service/WEB-INF/conf/internalConfig.properties

internal.fileServerURL= /dataviz-service/service
internal.pdfCookiesSet=[{"name":"JSESSIONID","domain":null,"path":"/dataviz-service"}]

c) dataviz-service/WEB-INF/web.xml
ファイル内のファイアウォールとクロスドメインブロックの正規表現式を変更する。変更しない場合、デフォルトで要求を一切ブロックしない。(仮定外部ネットワークアドレス:120.36.103.26)

<init-param>
    <param-name>otherReferrer</param-name>
    <param-value>.*</param-value>
</init-param>

<init-param>
    <param-name>otherReferrer</param-name>  
    <param-value>  
        ^http://10\.4\.45\.236:\d+/.*$|^http://120\.36\.103\.26:\d+/.*$
    </param-value>
</init-param>

に変更した後、

<init-param>
    <param-name>otherOrigin</param-name>
    <param-value>.*</param-value> 
</init-param>

<init-param>
    <param-name>otherOrigin</param-name>
    <param-value>
        ^http://10\.4\.45\.236$|^http://120\.36\.103\.26$
    </param-value> 
</init-param>

に変更する。

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