4.2.1 概要

  データセットはデータの集合で、通常の場合、テーブルで表現する。列ごとに特定変数を代表し、行ごとに1メンバー情報に対応する。
  Datavizで、データセットはデータ表現とデータ分析の基礎となる。データセットの役割として、データのモデル、次元と度量を提供することである。 そのため、データセットのデータは、データソースの元データであり、結合や統計などの処理を行う必要がない。後続のデータ表現とデータ分析の段階でデータ計算処理を行う。

  データセットはプロジェクトのリソースであり、プロジェクトを跨いで使用することは禁止。

4.2.2 データセット作成

  プロジェクトリソース画面で、“データ作成”を押下し、データソース管理画面に入る。下図の通り: 001.png

  データソース管理画面で任意のデータソースをクリックし、クリックしたデータソースに存するデータセットを作成するための画面に入る。 002.png

4.2.2.1 図形データセット

  デフォルトとする画面は、図形をドラッグすることで作成した図形データセットである。

  1. テーブルドラッグ
      画面の左側にデータソースのすべてのデータセットが表示される。データテーブルを右側のデータセット編集画面にドラッグし、編集画面でデータセットをチェックすることが可能である。
    003.gif

  2. 関連付け設定

    • データセットで複数のデータテーブルをインクルードする必要がある場合、使用必要なデータテーブルをドラッグしてもよいが、複数のテーブルを関連付ける必要がある。 2つのテーブルの間にプライマリキーと外部キーの関係がある場合、システムでプライマリキーと外部キーの関係によってテーブルが自動的に関連付けられる。2つのテーブルの間にプライマリキーと外部キーの関係がない場合、テーブルが同じフィールド名で自動的に関連付けられる。 下図の通り:
      003.gif
    • テーブルが自動的に関連付けられない場合、手動で関連付ける。手動で関連付ける場合、テーブルの丸い点をクリックし、マウスを左クリックし、別テーブルの丸い点にドラッグする。 マウスの左ボタンから手を放すと、関連付けるためのダイアログが出される。関連付け方と関連付けフィールドを選択し、確認ボタンを押下した後、テーブルが関連付けられる。下図の通り: 004.gif
    • 関連付けアイコンをクリックして関連付けを選択し、キーボードのDeleteボタンを押下すると、選択されている関連付けが削除される。
    • テーブル間の関連付けをダブルクリックしたら、関連付け方と関連付けフィールドを編集するための編集画面が出される。
  3. フィールドチェック
      テーブルで必要なフィールドをチェックし、下記でフィールドのデータがプレビューできる(データロードが遅い場合、リアルタイム更新のチェックを外してよい)。下図の通り: 005.gif

  4. フィールドカスタマイズ
      データセット編集画面で、データソースのテーブルのフィールドをチェックすることだけではなく、テーブルのフィールドによってデータセットフィールドをカスタマイズすることが可能である。“カスタムフィールド追加”を押下すると、フィールドをカスタマイズするためのダイアログが出される。 ダイアログでフィールドと計算式をダブルクリックすることで、あるいは特定エリアにドラッグすることで、新しいフィールドを組み合わせることが可能である。計算式をクリックすると、右側で詳細説明を確認できる。下図の通り: 006.gif

  5. フィールド型変換
      データセットプレビューエリアヘッダのプルダウンリストから、データフィールド型変換機能を提供する。文字列型のフィールドは数値型と日付型に変換可能、数値型のフィールドは文字列型に変換可能である。後続の計算は変換後の型で行う。

  6. フィルタ条件設定
      データセットのフィールドを下側のフィルタエリアにドラッグすることでデータをフィルタする。下図の通り: 007.gif

  7. 元データ同期処理
      データソースのテーブルのフィールドが変更になった場合、右上の元データ同期ボタンを押下することで元データを更新する。

4.2.2.2 SQLデータセット

  SaCa DataVizでSQLを作ってデータセットを作成することができる。開発能力を持つユーザが自由に開発することが可能である。SQL文法は接続しているデータソースに準ずる。 図形データセットとSQLデータセットは互換性がなく、お互いに変換することができない。データセットごとに1つの方法でデータセットを作成する。 データセット作成画面の上側の切替ボタンを押下すると、SQLデータセット画面に切り替わる。下図の通り: 008.gif

  SQLを入力した後、画面の上側の実行ボタンを押下してSQLを実行し、SQLを美しくするボタンを押下してSQLのコードをフォーマット化する。下図の通り: 009.gif

SQLでシステム変数をインクルードしてもよい。例えば、

select * from emp_table where id=‘[ユーザID]’;

そのうち、[ユーザID]がシステム変数である。

4.2.2.3 データセットフィールドソート

  データセットのフィールドが、チャート編集時に指定されている順番で表示できるように、データセットのフィールドの順番を設定しておく。下図の通り: 010.gif

4.2.2.4 ラベル

  ラベルは、データセットの組合せに使用する。作成したデータセットの量が非常に多い場合、ラベルでデータセットを検索したほうが効率的である。画面の右上のラベルボタンを押下すると、ラベル編集画面が出される。 データセットにラベルを付ける。1データセットに複数のラベルを付けることが可能。 011.gif

4.2.2.5 文字列型フィールドソート

  文字列型のフィールドのソースはプロジェクト全体に関わり、後続で当該“データセット”に依存する“チャート”、“ストーリー”、“文字型のフィルタ条件”のソートは、文字列型のフィールドの順番に準ずる。但し、文字列型のフィールドの順番はデータセットプレビューに反映されない。

  フィールドのプルダウンリストの“ソート”ボタンを押下すると、“カスタムソート”画面が出され、その画面で“デフォルトソート”、“アルファベット/ピンインでソート”、“その他フィールド”、“手動ソート”等のソート方法を選択できる。下図の通り: 012.gif

  ここの“その他フィールド”は、データセットの別フィールドを元としてソートすることである。(代表的なのは、ユーザリストにユーザ番号のフィールドがあり、ユーザ番号のフィールドでユーザの名前をソートすること)

4.2.2.6 詳細情報フィールド定義

  フィールドのプルダウンリストの“編集”ボタンを押下すると、“フィールド編集”画面が出される。その画面でフィールドをリネームし、チャートの詳細情報に当該フィールドを表示するかを選択することが可能である。 デフォルトとして“はい”であるが、“いいえ”を選択して“確定”ボタンを押下した後、分かりやすいようにフィールド名称の色が変わる。下図の通り: 013.gif

下図のように、チャート画面で“詳細情報”ボタンを押下した後、“いいえ”を選択したフィールドのデータ内容が表示されていない。 014.gif

4.2.2.7 Excelエクスポート

  データセットのフィールドのプレビューのエクスポートボタンを押下し、データセットのデータをExcelにエクスポートする。下図の通り: 015.gif

4.2.2.8 データセット保存

  1. 右上にある保存ボタンを押下し、データセットモデルをデータベースに保存する。
  2. 保存ボタンの右側の矢印を押下し、プルダウンリストが出され、「リネーム」を選択し、データセットを保存し、現在のデータセットの名称を変更する。
  3. 保存ボタンの右側の矢印を押下し、プルダウンリストが出され、「名前を付けて保存」を選択し、現在のデータセットを別のデータセットとして保存する。
  4. 保存ボタンの右側の矢印を押下し、プルダウンリストが出され、データセットを他に作成できるように、「保存と新規追加」を選択し、現在のデータセットをデータベースに保存し、データセット編集内容をクリアする。

4.2.2.9 ビッグデータ計算用エンジン追加

  この機能の詳細は最高実践:《高性能分析エンジン》を参照

4.2.3 データベース編集

  プロジェクトリソース画面で、任意のデータセットをクリックしてデータセット定義画面に入り、データセットを編集する。

4.2.4 データセットリネーム

  プロジェクトリソース画面でデータセットをマウスオーバーし、「リネーム」をクリックし、出されるダイアログでデータセット名称を変更する。 016.gif

4.2.5 データセット削除

データセット削除方法は下記2つある。

  • 単一削除
      データセットをマウスオーバーし、データセットの削除ボタンを押下し、1つずつ削除する。

  • 一括削除
      プロジェクトリソース画面で右上の一括削除ボタンを押下し、削除必要なデータセットを選択し、下側の削除ボタンを押下して一括削除する。
      ただ、選択しているデータセットがチャートに使用されている場合、そのデータセットに依存するチャートとストーリーが合わせて選択されるため、削除ボタンを押下すると合わせて削除される。

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