6.13 チャートリンク

チャートリンクとは、チャートの任意のところを押下してチャートを変化させる場合、他のチャートも変わること。リンクの実質は、押下箇所によってチャートでバインディングしたデータセットの次元フィールドを使って一時的な条件を生成し、他のチャートに適用し、表示内容が変わるようにすること。

SaCa DataVizで、データセットが同じ場合のチャートリンク、およびデータソースが同じ/違う場合のデータセット間のチャートリンクをサポートする。

6.13.1チャートリンク起動

ストーリー編集画面で任意のチャートをチェックし、右側の属性バーに、チェックされているチャートの「内容設定」が表示される。 「内容設定」の一番上は 「リンク設定」である。

デフォルトとする場合、チャートリンク機能は使用禁止とする。任意のチャートをクリックしたら他のチャートには影響しない。チャートリンクを起動する場合、上図の 「フィルタとする」をチェックする必要がある。

チェックしたあと、現在のストーリーでバインディングした次元フィールドが全部表示される。フィルタ条件で生成しようとするフィールドを選択する。

6.13.2 チャートリンクでリンク対象のチャートを特定可能

「リンク設定」に、 「チャートリンク設定」機能ボタンがある。下図のように、押下すると、 「チャートリンク設定」画面が出され、リンク対象のチャートを選択することが可能。選択したリンク対象のチャートが、現在のチャートと違うデータセットを使用する場合、現在のチャートのデータセットとリンク対象のチャートのデータセットと関連付けるためのフィールドを設定する必要がある。チャートリンクを設定した後、「確定」を押下して保存する。現在のチャートの任意のところを再度クリックしたら、リンク対象のチャートがリンクされる。

6.13.3データセットが同じ場合のチャートリンク

データセットが同じ場合のチャートで、「フィルタとする」をチェックしたら、リンク設定済とする。

上図のように、棒グラフ「各年度売上高」をメインチャートとする（「フィルタとする」をチェック）。右側の積み上げ面グラフ「主要都市売上増額」は同一データセットである。

その場合、棒グラフの任意の棒をクリックしてリンクしてフィルタし、その棒がハイライト表示され、それ以外はグレー表示され、積み上げ面グラフは選択されている年度によってフィルタされる。下図の通り：

積み上げ面グラフのタイトルが変わり、リンクして生成した一時的なフィルタ条件値が括弧に表示される。

同じ棒を再度クリックすると、リンクがキャンセルされ、チャートが復帰される。

6.13.4 データソースが同じ、データセットが違う場合のチャートリンク

データソースが同じで、データセットが違うチャートをリンクする場合、ストーリーのツールバーの「データ関連付け設定」ボタンを押下する。下図の通り：

データ関連付け画面が出される。下図の通り。 各行の左側と右側はそれぞれバインディングするフィールドとバインディングされるフィールドである。プルダウンリストをクリックしデータ関連付けに必要なデータフィールドを選択すれば、データソースが同じ、データセットが違うフィールドが関連付けられる。 各行の最後の「＋」アイコンをクリックしたら、新しいバインディング関係が追加される。「－」アイコンをクリックしたら、その行のデータバインディング関係が削除される。 フィールドにカーソルを当てる場合、当該フィールドのデータセットに関連付いているチャートを確認できる。

最後に「確定」ボタンを押下して保存する。これで、データソースが同一、データセットが違うチャートのリンクが実現される（具体的な操作は「データセットが同じ場合のチャートリンク」と同様）。

下図のように、棒グラフ「都市売上高割合」の「広州」をクリックすると、下側の帯グラフ「主要都市売上高」は広州のデータだけ表示するようになる。

6.13.5 データソースが違う場合のデータセット間のチャートリンク

現時点、DataVizは、データセットでデータソースを跨いで関連付ける場合の計算が実現できていない（今後実現予定）。ただし、ストーリーとしてデータソースが違う場合のデータセット間のチャートリンクが可能である。 使用方法は7.13.4と同様。

6.13.6「リンクせず」を設定

チャートはデフォルトとしてリンクする。リンクしないチャートにしたい場合、右側の属性で「リンクせず」を設定する。

その場合、棒グラフ「都市売上高割合」の棒をクリックしたら、帯グラフ「主要都市売上高」がリンクせず変わらない。下図の通り：