付録二 チャート説明
11.1 チャート概要
DataVizは、ビジュアル化されたチャートコンポネントと豊かな様式プロパティを提供しており、サポート可能なチャートは70種類にも及ぶ。フィールドのドラックなどにより、簡単にチャートが生成されるため、ユーザ体験が向上される。本節ではチャートを分類して説明すると同時にチャートの効果を表現する。
11.2 テーブルシリーズ
リストとピボットテーブル
11.2.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 度量 | 複数 | 本フィールドのアグリゲーションを、アグリゲーション数値として表現する。 |
| 行次元 | 複数 | |
| 列次元(ピボットテーブル) | 複数 |
11.2.2 サンプルと表現
(1)リスト

(2)ピボットテーブル(複数度量と複数次元)

11.3 棒グラフ
系列棒グラフ:複数系列棒グラフ、複数系列棒グラフのスクロール、複数系列帯グラフと複数系列の複合グラフ
積上げ棒グラフ:積上げ棒グラフ、積上げ棒グラフのスクロール、積上げ帯グラフと積上げ棒グラフ
多次元棒グラフ:多次元棒グラフ
3D棒グラフ:3D複数系列棒グラフと3D積上げ棒グラフ
棒グラフの派生:ドーナッツグラフ、極座標棒グラフと滝グラフ
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 分類軸 | 単数 | |
| データ値 | 複数 | |
| 図例 | 単数 | このフィールドにより、棒グラフの棒毎のデータを複数の棒(系列)に細分化する。 |
| 分類(多次元棒グラフ) | 単数 | このフィールドにより、棒を分類する。 |
| 折れ線データ(複合グラフ) | 複数 |
11.3.2 サンプルと表現
(1)系列棒グラフ

同じデータの、他の系列棒グラフの表現形式は以下の通りである。

(2)積上げ棒グラフ

同じデータの、他の積上げ棒グラフの表現形式は以下の通りである。

(3)多次元棒グラフ

(4)3D棒グラフ


(5)棒グラフの派生の表現

11.4 折れ線グラフシリーズ
折れ線グラフは、折れ線で各データの点をつないだチャートであり、データの推移を示す。
折れ線グラフ:折れ線グラフ、積上げ折れ線グラフ、折れ線グラフのスクロール、縦方向の折れ線グラフと階段グラフ
面グラフ:面グラフ、積上げ面グラフ、面グラフのスクロール
11.4.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| データ値 | 複数 | |
| 分類軸 | 単数 | |
| 図例 | 単数 |
11.4.2 サンプルと表現
(1)折れ線グラフ(複数データ)

同じデータの、他の折れ線グラフの表現形式は以下の通りである。

(4)面グラフ

同じデータの、他の面グラフの表現形式は以下の通りである。

11.5 円グラフシリーズ
円グラフはデータの内訳や構成比率などを表すグラフであり、丸い図形を扇形に分割し、何らかの構成比率を表す。 円グラフ、鶏頭図、ドーナッツグラフ、ローズチャート、3D円グラフ
11.5.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| データ値 | 単数 | |
| 図例 | 単数 | |
| 扇型の半径(ローズチャート) | 単数 | |
| 扇型の弧度(ローズチャート) | 単数 |
11.5.2 サンプルと表現
(1)円グラフ

(2)同じデータの、他の円グラフの表現形式は以下の通りである。

11.6 散布図シリーズ
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| データ値 | 単数 | |
| X軸 | 単数 | |
| Y軸 | 単数 | |
| サイズ調整根拠 | 単数 | |
| 角度軸(極座標散布図) | 単数 | |
| 半径軸(極座標散布図) | 単数 |
11.6.2 サンプルと表現
散布図は、データ間の関係を表示する。
(1)散布図

(2)同じデータの、他の散布図の表現形式は以下の通りである。

11.6.3 複数系列散布図
11.6.3.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| X軸 | 単数 | |
| Y軸 | 単数 | |
| サイズ調整根拠 | 単数 | |
| 図例 | 単数 | |
| 回帰線 | 単数 |
11.6.3.2 サンプルと表現

11.7 地図シリーズ
地理的エリアに対するデータのビジュアル化を行なう。
多種多様な標準行政地図表現をサポートする。世界地図、中国地図、省地図、区地図などの表現とともに、自己定義の拡張なども可能である。
地図:標準地図、ヒートマップ、散布地図(サイズ、明暗)、散布地図(複数系列、データ中の地名は英語)と地理地図(オンライン上)
特殊地図:航路図
11.7.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 省 | 単数 | |
| 指標 | 単数 | |
| サイズ調整根拠 | 単数 | |
| 明暗調整根拠(明暗散布地図) | 単数 | |
| ソース(航路図) | 単数 | 航路の出発地 |
| 目的(航路図) | 単数 | 航路の目的地 |
| 国家名称 | 単数 | |
| 配色根拠 | 単数 |
11.7.2 サンプルと表現
(1)地図表現効果

(2)同じデータの、他の地図の表現形式は以下の通りである。

(3)航路図

11.8 GISシリーズ
地理標識図、地理ヒートマップ、地理軌跡図 異なる業務シーンとカスタマイズに応えるべく、GIS地図は様々な地図リソースを用意、オフライン地図とオンライン地図と大別される。オフライン地図とオンライン地図は排他的関係でなく、チャートのプロパティ画面で地図リソースを切り替えることで使用できる。オンライン地図は、高德地図、百度地図、MpBox地図、google地図とbing地図などがあり、必要に応じて関連地図サイトで開発者のLicense(keyコード)を申請した後、dataviz_web/common/config.jsの「gis」オブジェクト(約477行目)の該当位置の「」(空文字列)に切替えればよい。 オフライン地図はローカルでリリースされた地図であり、OGC標準に基づく地図サービス(WMS、WMTSなど)である。ソフトウエアは特に制限がなく、SupermapのiServer、ArcGISのGIS Server、またはGeoServerが無料公開した地図サービスなどは、全部DataVizのGIS地図とつなげることができる。 多数の経緯度データとこれらの相互変換をサポートする。WGS84座標系(GPSが取得した座標)、GCJ02座標系(高德、googleが取得した座標)、BD09(百度が取得した座標)など。
11.8.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 緯度 | 単数 | |
| 時間 | 単数 | |
| 説明情報(地理標識図) | 複数 | ポップアップ内容編集 |
| サンプルタイプ(地理標識図、地理軌跡図) | 単数 | 軌跡図を描画する時、このフィールドにより、軌跡点がどの軌跡線に属するか判断する。データが全部1つの軌跡線に属す場合はこのフィールドが省略される。 |
| ウェート値データ(地理ヒートマップ) | 単数 |
11.8.2 サンプルと表現
(1)地理標識図

(2)地理軌跡図

(3)地理ヒートマップ

11.8.3 核心の特徴
11.8.3.1 非同期時間軸の再生
フロントエンドでカレントの時間のデータをレンダリングすると同時に、バックグラウンドに要求をかけ、次の時間のデータを整理することにより、データ量が多いときにもスムーズな再生を保証する。
11.8.3.2 データ圧縮とフィルタリング
データ量が多い場合、GISヒートマップのレンダリング速度が遅い問題に対し、データ圧縮機能を提供している。一定の空間距離に沿ってデータをクラスタリングしており、ここでは自動圧縮、自己定義圧縮と2つの方法がある。自動圧縮により理想的なレンダリング速度を得るが、自己定義圧縮は、ハードウェアの状況に応じより多いデータ点をレンダリングすることによりデータのひずみを減少させる。 GIS軌跡図のデータノイズに対し、データフィルタリング機能を提供している。一定の閾値に基づいて、差の大きいデータをフィルタリングすることでデータの表現効果を保証する。
11.8.3.3 リアルタイムデータとつなげる
リアルタイムのデータとつなげる業務シーンのニースに応えるべく、リアルデータとつなげる機能を提供している。そして過去データが積み上げによるメモリリークを防止するため、データの一定期間保存機能を設け、保存時間を過ぎた過去データを削除する。
11.9 3Dシリーズ
3D棒グラフ、3D地理地図、3D地球棒グラフ
11.9.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| X軸 | 単数 | |
| Y軸 | 単数 | |
| データ値 | 単数 | |
| 軽度 | 単数 | |
| 軽度 | 単数 | |
| ウェート値 | 単数 |
11.9.2 サンプルと表現
(1)3D棒グラフ

(2)3D地球棒グラフ

(3)3D地理地図

11.10 タグクラウドシリーズ
タグクラウド図、新タグクラウド図
11.10.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 内容 | 単数 | |
| データ値 | 単数 | タグサイズの度量 |
11.10.2 サンプルと表現
(1)タグクラウド図

(2)同じデータの、新しいタグクラウド図の表現形式は以下の通りである。

11.11 メータグラフと進捗バーシリーズ
KPI図、メータグラフ、リキッドフィルゲージ、進捗バー
11.11.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| データ値 | 単数 | タグサイズの度量 |
11.11.2 サンプルと表現
(1)KPI図

メータグラフ、進捗バー、リキッドフィルゲージの表現効果は以下の通りである。

11.12 ヒートマップシリーズ
ヒートマップ、カレンダーヒートマップ
11.12.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| X軸 | 単数 | |
| Y軸 | 単数 | |
| データ値 | 単数 |
11.12.2 サンプルと表現
ヒートマップは、以下のように色で数値の大きさを表現する。

同データの、カレンダーヒートマップの表現効果は以下の通りである。

11.13 フローチャートシリーズ
フローチャート、ThemeRiverフローチャート
11.13.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 分類軸 | 単数 | |
| 図例 | 単数 | |
| データ値 | 単数 |
11.13.2 サンプルと表現
フローチャート

ThemeRiverフローチャートは特殊なフローチャートであり、ある時間内での事件またはテーマの変化を示す。表現効果は以下の通りである。

11.14 関係図シリーズ
関係図、力指向グラフ、ツリー図、サンバーストチャート、弦グラフ、サンキーダイアグラム、マトリックスツリーグラフ
11.14.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| ソース(関係図) | 単数 | |
| 目的分類(関係図) | 単数 | |
| ソース次元(関係図) | 単数 | |
| 目的次元(関係図) | 単数 | |
| ノード分類(力指向グラフ) | 単数 | |
| ノード名称(力指向グラフ) | 単数 | |
| ノードID(力指向グラフ) | 単数 | |
| 関連ノードID(力指向グラフ) | 単数 | |
| ノードウェート(力指向グラフ) | 単数 | |
| ノードID(ツリー図) | 単数 | |
| ノード名称(ツリー図) | 単数 | |
| ノード親ID(ツリー図) | 単数 | |
| 階層(サンバーストチャート) | 単数 | |
| 出所(弦グラフ、サンキーダイアグラム) | 単数 | |
| 目的(弦グラフ、サンキーダイアグラム) | 単数 | |
| 図例(マトリックスツリー図) | 単数 | |
| 指標/データ値 | 単数 |
11.14.2 サンプルと表現
(1)関係図は、ノードとノートのデータ関係を示す。

以下はツリーグラフと弦グラフになる。


特殊な力指向グラフ、力指向レイアウト関連の設定項目は、バネ電荷モデルをシミュレートし、2つのノードの間に反発力と引力を追加する。毎回のイテレーティブノードは、反発力と引力の作用の元で下に位置を移動する。複数回のイテレーティブを経過した後、ノードが力の平衡位置に静止し、モデルのエネルギー最小化を実現する。
力指向レイアウトの結果、バランスよい対称性局部アグリゲーション性が実現されるため、見栄えがよい。

(2)組織図は組織の構造を説明する(下図)。

(3)サンバーストチャートと多重ドーナッツグラフは複数階層のドーナッツグラフで構成されている。内圈は外圈の親ノードになっており、円グラフのように局部と整体の比率関係を表現できるだけではなく、マトリックスツリーグラフのように階層関係の表現もできる。


(4)「階層型データ」、「ツリー型データ」のビジュアル化によく使われる方法であり、面積で「ツリー」の各階層の重要ノードを表現する。

(5)サンキーダイアグラムは特殊なフローチャートであり、原材料、エネルギーなどの変化状態を表現する。

(6) 3Dノードの転送図は以下のように表現してる。

(7)社会関係ネットワーク図は、人の社交関係を説明するものであり、以下のように表現している。

11.15 他のチャート
レーダーチャート、イントレストグラフ、ファンネルプロット、パラレルチャート、横型の箱ひげ図、ローソク足チャート、複線図
11.15.1 データ説明
| バインド | サポート数 | 説明 |
|---|---|---|
| 分類(レーダーチャート) | 単数 | |
| 分類(イントレストグラフ) | 単数 | |
| 内容(イントレストグラフ) | 単数 | |
| 図例(ファンネルプロット) | 単数 | |
| 分類軸(パラレルチャート、箱ひげ図) | 単数 | |
| 状態(箱ひげ図) | 単数 | |
| 時間軸(ローソク足チャート) | 単数 | |
| 寄付(ローソク足チャート) | 単数 | |
| 引け(ローソク足チャート) | 単数 | |
| 最低(ローソク足チャート) | 単数 | |
| 最高(ローソク足チャート) | 単数 | |
| 次元1(複線図) | 単数 | |
| 次元2(複線図) | 単数 | |
| データ値/指標 | 単数 |
11.15.2 サンプルと表現
(1)レーダーチャートは複数変数のデータを表現する。例えばesports選手の属性分析と比較にレーダーチャートが使用される。

(2)イントレストグラフ

(3)ファンネルプロット

(4)パラレルチャートは、多次元データのビジュアル化によく使用されるチャートであり多次元データの分析に役立つ。各次元(各列)が1つの座標軸に対応しており、各「データ項目」は1つの線になり、複数座標軸を貫く。

(5)箱ひげ図は、一組のデータの分散状況を統計するグラフであり、一組のデータの最大値、最小値、中間値、下四分位と上四分位。

(6)ローソク足チャートは株の変化を表現する。
国と地域によって、「ローソク足チャート」の色の定義は異なる。中国本土、台湾、日本、韓国の場合は「赤が上がり、緑が下がり」または「赤が上がり、青が下がり」になるが、欧米、香港、シンガポールの場合は「緑が上がり、赤が下がり」である。そして、必ず赤と緑で株の上がり・下がりを表示するものではなく、有色/無色で表現する場合もある。

(7)複線図
